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日本MRSについて

会長挨拶

 日本MRSは、1988 年 5 月に池袋サンシャインシティで開催されたMRS International Conference on Advanced Materialsを契機として、材料に関する横断的、学際的学術研究団体として 1989 年 3 月に発足いたしました。以来、関連諸機関と連携協力しつつ、IUMRS-ICAM(先進材料国際会議:1993.8 池袋、2003.10 横浜)、IUMRS-ICA97(アジア国際会議:1997.9 幕張、2008.12 名古屋、2014.8 福岡)、IUMRS-ICEM2012(電子材料国際会議:2012.9 横浜)などの国際会議、また年次シンポジウム、各種の講演会を開催して参りました。また、査読付きのジャーナルTransactions of the Materials Research Society of Japanおよび「日本MRSニュース」を定期的に刊行しております。IUMRS(International Union of Materials Research Societies)の創設メンバーとして、またMRSのアジアのネットワークの中核的な存在として国際的に重要な役割を果たしています。    

 20世紀後半の目覚ましい材料研究・開発により人の暮らしは豊かになりましたが、その結果として大量生産・消費・廃棄を通して環境負荷を増やしてきたことも事実です。今世紀に入り、それが地球規模の環境問題として顕在化し,厳しい現実に直面するようになりました。現在、先進国における持続可能社会の構築や発展途上国の経済成長など、人類活動のグローバル化が加速しています。このような状況で、材料を持続可能な社会の構築に役立てるために、さまざまな材料分野の研究者の共同作業によって、先進材料の研究成果を直ちに実践する必要に迫られています。 日本MRSは、創設当初から、細分化され専門化されすぎた科学・技術を統合し、学術理論から産業面・社会生活面での応用に至るまで、物質・ 材料を巡るあらゆる問題を議論する場を提供して参りました。そこでは、学際的あるいは横断的分野の材料についての諸問題をタイムリーに取り上げ議論いたしました。新しい材料の研究開発には、従来の金属・有機・無機材料、あるいは構造・機能材料といった材質ないし用途別の、また業種・職種別の縦割的な既成概念を超えて、横断的、学際的にあらゆる分野の専門家が連携協力することが有効であるとの考えに立って活動して参りました。この日本MRSの設立の趣旨は、現在人類が直面している環境問題など、複雑に絡み合った多様で困難な問題を解決し、持続可能な循環型社会へ移行するために求められる材料研究・開発に貢献することであり、その活動は大きな成果を生み出すことを確信しております。日本MRSは2013年4月1日をもって一般社団法人へ移行いたしました。今後も引き続きまして皆様の積極的なご参加と、ご支援をお願い申し上げます。

一般社団法人 日本MRS 会長 伊熊泰郎